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本1000冊読んで思ったこと書くブログ 草分拓弥

草分拓弥という名前をもらって生きています♪

鼻ー芥川龍之介ー

禅智内供の鼻と云えば、池の尾で知らない者はない。長さは五六寸あって上唇の上から顋の下まで下っている。形は元も先も同じように太い。云わば細長い腸詰めのような物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っているのである。五十歳を越えた内供は、沙弥の昔から、内道場供奉の職に陞った今日まで、内心では始終この鼻を苦に病んで来た。勿論表面では、今でもさほど気にならないような顔をしてすましている。これは専念に当来の浄土を渇仰すべき僧侶の身で、鼻の心配をするのが悪いと思ったからばかりではない。それよりむしろ、自分で鼻を気にしていると云う事を、人に知られるのが嫌だったからである。内供は日常の談話の中に、鼻と云う語が出て来るのを何よりも惧れていた。

 

 

もうこの段階で面白いですよね!!笑

これ芥川龍之介の鼻っていう小説の冒頭部分なんですけど、

この「鼻」という小説を中学の時に読んで、人生観がガラッと変わりましたね。

 

人の変化、周りの人の変化

人間の面白さ、おかしさ、愚かさ、

 

いろんなものをこの鼻がでかいというおっさんを経て勉強させていただきました♪

 

Kindleで0円で読めちゃうので、ぜひ読んでみてください♪